カラス

 

朝方
カラスが鳴き出すと、それまで寝ていたポポキの眼つきが変わる。
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今は少しずつ慣れてきたけど、最初はカラスの監視に夢中で
餌も水も飲まず窓に張り付いていた。
 

ポポキと一緒に覗いたらカラスがすぐ目の前を飛び回っていた。
何羽かこっちを見ている。
 

イライラしているポポキが前足で窓を叩いた。
カラス達「ここまで来なよ、タヌキ」と笑っているようだった。

 
きっとカラスも子育てなどで気が張っているかもしれない。
見えないようにカーテンを閉めても鳴き声がすると、ポポキは右往左往して余計に落ち着かなかった。

 
2~3日見張りで寝不足が続いてしまい、ポポキ刑事は疲れていた。
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こういう時、ポポキは口元がおかしくなる。
かわいそうだけど、分かりやすい表情や姿にちょっと笑ってしまう。

 
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入れ歯をはずしたお爺ちゃんみたい。
 

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もはや犯罪者のやつ。

 

この前、カラスの見張りを終えてカーテンから出てきた瞬間に吐いてしまった。
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とっさに両手で受け止める私(下に画材があったから)
 
単純に毛玉がたまっていたんだろうけど、なんだか気の毒になった。

 

少し前までホットカーペットの上で
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こんな姿で寝ていたり、

 
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こんな風に、余裕をかまして過ごしていたのに。

 

一緒にゴロゴロしていても、私が動いただけで慌てたり、
部屋の中でカラス探しをするようになった。
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「カラスカラス、カラスどこ行ったカラスめ」

 
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「カラスここか」

 
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「カラスここじゃない」

 
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「おいっハシブトこの野郎~!」
違うよ。

 
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疲れたからって、机の上で寝て良いわけじゃないよ。

 
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「カラス、なぜ鳴くの…う~ん、むニャむニャ。」

 
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「はっ!ぼくの目の前に居るのはカラス…あ、小さいオジサンか…」ウトウト。

寝ぼけながら起きたあと、人の顔をジッと見て確認してから寝るポポキ。

 
前にも、寝ていたと思ったら急に
「ミャ、ミャアー!」と叫んで、私の顔を確認してまた寝たことがあった。
時々、寝ている時に得体のしれない声で鳴くのは、私と父と同じだ。
どこまでも親近感であふれている。